2015.12.15
注文の製品を長らくお待ちいただいたのに、Aさんからすぐに試聴感想をいただけた。有り難いことだ。音楽を再生することと投入するコストは無関係だということをで立証していただいているみたいだ。大きな音圧や重低音再生は別として音楽を素晴らしく再生することは金額と無関係と言っても良いと思う。一般的なオーディオ常識はオーディオ機器を販売する側には都合の良いものが多いので気をつけないといけない。
お世話になっております。
おかげさまで早めに受け取ることができまして、週末、ゆっくりと楽しむことができました。
今回のデジタルリベラメンテに限りませんがDAC-1を含めて本当にありがたいのが、50-60代のJAZZが聴ける音になったことです。
アナログ盤を手放したことで、50-60年代のJAZZアルバムを CDで少しずつ買い直すことになるわけですが、
当方の機器で聴くと、無理やり漂白したかのような薄っぺらい音になり、
好きなアルバムを楽しむことが出来ないでおりました。
インフラノイズの製品を導入したことで“アナログぽい音”という表現はあまり好きではないのですが、
「そうそう、これこれ!」という音がスピーカーから出ています。
これは“低音が出た、高音が伸びた”とか、“ノイズが減ってクリアになった”等の変化では解決できない
ことのように思いますので、音の質そのものが大きく変化したということなのかもしれません。
これが機器を買い換えずに変化しているわけですから本当にびっくりです。
またパワーリベラメンテは試しにヘッドホンを使用しているPCオーディオのUSB-DACに使用してみましたが、
電源ケーブル一本でシステム全体が統制される感覚はやはりゾクッとするものがありました。
夜にPCで仕事をしながらYoutubeでJAZZを流すことが多いのですが、ついYoutubeの音源に
耳を傾けてしまいます。とはいえこちらはメインのシステムではないので、後ろ髪を引かれつつ、
パワーリベラメンテをDAC-1に。
これでオールリベラメンテになったわけですが、もちろん変化の度合いはUSB-DACに使用したほうが
大きいと感じましたが、音の変化云々よりも、なんというか…オールリベラメンテにすることでのプラスαの大きさを感じました。
機器のクオリティーやリスニング環境など、望みはキリがありませんが、
楽しく音楽を聴いております!
今のところ機器は全て壁コンセント直差しのため、タップやフィルタライザーの必要はありませんが、
CCV-5とGPS-777を導入したら必要になるなーなどと妄想しております。
まだ金銭的に先になりそうではありますが…。
今回もありがとうございました。
インフルエンザも流行ってきておりますようなので、体調などお気をつけください。
長文にて失礼いたしました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2015.12.10
引き続きSさんから魔笛の試聴感想をいただけた。
販売の心配しまくってるのでとても心強い。有難うございます。
MasterQualityシリーズ「魔笛」を聴いて
今回のMasterQualityシリーズは、普及型のオーディオシステムでは再現が難しく、ある程度の能力が求められるということと、音楽再生能力も試され、これらが満たされないと、美しいコーラスが鳴らないとのこと。
個人的にはオールリベラメンテシリーズでガッチリ固め、自己満足レベル的にかなり高い所に到達しているので、それなりに自信はついてきたのですが、さすがにビクビクしながら再生しました。
第一印象としては、おぉ、鳴っているぞ、という印象で、ほっと一息つき、とりあえず自分のシステムに及第点。
そして大まかな特徴がMasterQualityシリーズの第一弾である、「有山麻衣子 幻のコンサート」と類似しているなぁ、と思いました。(基本的にはピアノとボーカルですし、年月が違うとはいえ、同じ有山さんも参加されていますからね)
相変わらず空間の様子、雰囲気がとても出ていて、自然な生々しさが出ています。ピアノの音色はさすが素晴らしい。存在感があり、空気感たっぷり深くまで響きますが、誇張されたものではなく、あくまで自然な感じ。そして肝心のコーラスですが、複数の声が重ねられ、空間に美しく響きます。演奏以外の奏者が移動?する音等も入っており、確かにステージ上に誰がここにいて、歌っている、ということが分かるようです。私のシステム上で言えば、その辺りに関しては、もう一息かな、という感じで、何となく分かる位ですが、これはマイシステム上の問題であって、調整して、この部分がもう少し出せたらなぁ、と思います。
細かい所では、後半最後の方のごく一部で、コーラスが、録音レベルがピークに達したのか、少しビリつく箇所があった所でしょうか。
最後に、このCDの特徴として、前述した通り、ある程度のオーディオ能力、そして音楽再生能力が必要とのことですが、分離感、エネルギーの強さ、倍音再現能力等々、これらが満たされていないと、コーラスもほぐれず、団子状態で、倍音も響かず、下支えもなく、細く希薄でただ声がコーコーと鳴っているとしか、聴こえないでしょう。実際、車のオーディオで再生しましたが、元々個人的に好きなタイプの曲なので、聴けることは聴けますが、上記のようなこの音楽の魅力が全く発揮されていなかったです。
ちょっと趣旨が逸れますが、これらの特徴を引き出してくれているリベラメンテシリーズに、改めて感謝です。
新潟のS
2015.12.3
今月21日,フェニックスホールでの奈良ゆみさんのコンサートは既に8割りがたチケット販売済みらしい?急がないと大変です。先日お会いした時に録音までにCD聴いて勉強しときますと言ったら<CDなんか聴いても解りません、生を聴かないと>と言われた。なんとなく解る気はする、自然な音で客席とかの雑音とも共鳴するのだろうな。となるとCDなんかでは無理、すでに生を知ってる人が聴くための録音になってるのだろう。さてこれを今回打ち破れるかどうかは不明。おまけに、偏見を捨てて自由な感性でないとわけがわからん音楽でしかなくなる。現場で自由な心になれることを祈るだけ。ジャズやクラシックがうんぬんと言ってる間はだめかも知れない。残り時間が少なくなってくると早く自由な魂にしておかないと!ということかな。有り難いチャンスだと考えよう。
彼女がプレスリリース用に書いた文を入手できたので以下に紹介します。
1)メシアンの音楽、《ハラウィ》について
メシアンの”ハラウィー愛と死の歌”は、わたしの生涯の作品です。この現代歌曲の中の演奏時間が60分にも渡る大曲に、その昔憧れてはいましたが、とても自分で演奏出来るとは思っても居ませんでした。ところが、パリに留学した時に初めてコンセルヴァトワールの近くの楽譜屋さんで買ったスコアがこの曲集"HARAWI"でした。日本製の紙に印刷されたいい匂いのする厳かな楽譜でした。
まもなく藤井一興さんが作曲のメシアンのクラスに入学する為の試験の作品を頼まれ歌ったことで、メシアンからクラスに来る様にと言われたのが、わたしのヨーロッパでの活動の始まりです。
幾度か教室に呼ばれ彼の歌曲作品を歌いました。メシアン自身がピアノを弾いて下さり、曲のアナリーゼーをしたり、どのような色彩、フレージングで歌うべきかを教わりました。(そのときはハラウィ以外の歌曲でした)
それから、メシアンは学生のコンサートにも気軽にお見えになり、後で感想やアドヴァイスをくださいました。作曲家を育てる指導だけではなくて、私のような駆け出しの歌手にまで心をかけてくださいました。その教えは今も私の中で息づいています。歌手が勝手に自分の解釈で曲を作り上げてしまうのではなく、書かれてある楽譜を深く読む、作曲家がその音を書いた時点、原点に演奏家も身を置く、ということを学びました。
演奏活動を始めてまもなくするうちに南仏の現代音楽フェスティヴァルMANCAのディレクターのジャン=エティエンヌ・マリーから、ハラウィを歌ってくれくれないか、と提案を受けました。即座にお断りしました。このワグナーを歌う歌手の為に書かれた作品を、私などとんでもないことだと思ったからです。再度、あなたの、ユミの声でハラウィが聴きたいのです、と言われてお引き受けすることにしました。ほんとうはこの作品のもつ神秘にとても惹かれていたので、この提案で私は歓びの炎の中に追いやられました。
ハラウィの言葉はメシアン自身が書かれた詩で、暗示的、抽象的な言葉で書かれています。リズムがとても難しくて難曲とされ、演奏されることは当時は稀なことでした。難しいリズムをまずは職人の様に読み、そして体に植え付け、そして体からそのリズムがあたかも初めて生まれでる様に心して練習しました。
ピアノは当時、モーリス・オハナや他の現代音楽で一緒にやっていたジェイ・ゴットリーブでした。
そのコンサートは、ラジオ・フランスで録音され放送され、それが機になり直ぐにADDAというレコード会社で録音することになりました。その録音はメシアンがお聴きになられてとても喜ばれたお手紙を戴きました。私達の演奏でこの作品のまた違った生かされ方を作曲家自身が発見されたようでした。
その後、何度もハラウィを歌う機会がありました。メシアンが亡くなられたあとに、メシアンの歌曲全集を日本のレコード会社でも録音しました。ということで、ハラウィは時期を離れて2つの録音があります。
ハラウィは、その他に個人的な思い入れもありました。私の母がペルーで生まれ育ったので、この作品のテーマとされる、ペルーのインカに伝わる愛の物語。未だ訪れたこともないペルーに夢をみたことも、ハラウィを何故か親しく感じるのかもしれません。
2)今回の演奏について
2度も録音はしましたが、この曲は不思議な魔力をもっているように思います。
実際のホールで演奏する時に、CDでは聞こえて来ない音や振動が起こる様です。
今回のジェイ・ゴトリーブとの演奏は、今までやってきたのとはまた新たにそういった神秘な時間が持てることを願って居ます。そのとき肉体を越え、精神さえも越えて宇宙に高まっていく愛を2人で歌いたいと思います。
このメシアンのハラウィは無限の愛を謳っていると思います。
この歌曲の中には、力強く恐ろしい程の烈しさと、高貴で透明な光と慈しみがあります。大自然に共鳴する歓喜の恍惚がある、そのように思います。
今回、大阪と東京でメシアンとお互いに尊重し合っていた松平頼則の、愛をテーマにしたプログラムは、私達のスピリチュエルな愛と聴衆の方々みんなの愛で、貴い時間が持てれば、と願って居ます。もしかしたらジェイとのこのハラウィを歌うコンサートも、東京大阪は今回が最後になるような気もしています。それだけに”いのち”を感じる幸せな時を持てたら、、、と願って居ます。
長くなりますが、一つだけ、或るハラウィのコンサートでの聴衆の方の感想を最後に記させていただきます。
...................ものすごく感動しました。最高頂に盛り上がって行く曲のとき、私の魂は私から離れずっと高く雲の上に連れて行かれるようでした。次の曲で魂は雲に抱かれてあやされていました。それから曲が終わっていくとき、私の魂は静かにゆっくりとわたしの下に戻って来ました。
それから、その前の曲でピアノと歌が長い間不思議な言葉のような繰り返しみたいな演奏が続いていたとき、私にはピアノでもない、歌でもない不思議な音が立ち上って聞こえて来ました。自然の中で光を浴びたような音に聞こえました。...............
これはメールでしたが、この方は音楽関係ではなく音楽の知識も全くない、実はマンションのお掃除をされていた女性です。あるとき私の新聞記事を見て声をかけて来られ、一度聴いてみたい、、、と云われそれ以来欠かさず聴きにきてくださるようになりました。難しい音楽を解ろう、という姿勢ではなく、ただ感性を開いて、このように聴いてくださる方は、ほんとうの音楽を心身で人受け止める方、メシアンもきっと喜んでくださると思います。
2015.10.23
5枚目のマスタークオリティーCDRの発売が決まった。
今回のはオーディオテストCD? ではないが充分に
オーディオ装置のチェックに役立つ内容である。
オーディオチェックのためのソースは今さら出しても意味がない。音楽再生能力チェックCDと言ってもいいものに仕上がった。
発売は11月20日です。
通常のCDではコーラスの美しさを再生するのは無理だ。デジタル録音再生の最大欠点はサブハーモニクスが簡単に変形することにある。この理由でデリケートなハーモニーが主体である女性コーラスの再生は至難の業であった。魔笛の録音から再生不可能なハーモニーを引き出す挑戦が始まったのである。まず最初にCD作成のための編集済みDATマスターテープを聴いた。CDの印象とは大きく違って音質は許容範囲に入っているではないか。しかしこの音質を保ったところで聴かれた方は失望されるだろう。一流の演奏と違って魅力は純粋性にしかないからだ。わずかな期待と共に未編集のマスターを聴いたところでショックを受けた。未編集マスターの音があまりにも素晴らしいのである。どうしてもこの音質を保ったマスタークオリティーCDRにしたい。なにしろ未編集マスターを今までの方法で複製すると、たった一度のコピーなのに素晴らしさは全く消えてしまうのだった。満足する結果が得られるのに一年かかった。宇野功芳さんにCDRを送ったらすぐにでも販売しようということになった。しかし新たな問題も出てきた。今までのマスタークオリティーは高級なオーディオ装置でなくて素直な音のラジカセなら充分良い音で再生可能だった。ところが今回の女性コーラスはそんなわけにはいかない。再生装置の音楽的能力を試すテスト盤になってしまった。最も再生の難しいソース、純粋音楽美だけが売り物の素人女性コーラスである。たった一回のデジタルコピーで純粋音楽美が跡形もなく消えうせるという事実! この結果から考えて貴方の再生装置のささいな部分が音楽美を破壊する可能性は充分有る。
オーディオ再生の最終難関、天使の歌声が限りなく美しく響けば貴方の装置は完璧だ。
2015.10.13
まだ販売開始もしていないのに販売店ジミージャズのマスターから質問状がきた。
新発売のタップリベラメンテとフィルタライザーに関しての?マークである。
特にフィルタライザーについては疑わしく思っているように感じる。
マッキントッシュ神様の方だから自分のアンプに付属しているACケーブルの音質に
イチャモンを付けられたように感じているのかも知れない。早速解答をメールしたが
かなり踏み込んだ内容なのでこちらにもQ&Aを掲載しておくことにする。
Q: フィルタライザーの巻き方に方向性はありますか?反対に巻いても効果は同じなのでしょうか?
A:巻き方の方向性は指定しません、しかし必ず差は出ますので気になる方は聴き比べてください。ジャズを主に聴かれる方とクラシックを主に聴かれる方では巻き方向にこだわられる場合はあるでしょう。感性の方向性というものは音楽だけに係わらず宿命的なものです。全てのオーディオ装置のAC電源の方向をチェックされているような方でない限り
巻き方向は無視していただくことをお勧めします。またきれいに巻くとか、見た目にはわるい緩んだ巻き方も本質的には関係有りません。
Q: タップリベラメンテにはフィルタライザーを装着した電源ケーブルを使わなくても効果はありますか?
A:タップリベラメンテは他のタップと比較して大きな効果が有りますが使用方法は一般的なオーディオ用タップと同じです。しかしACケーブル直付け機器との組み合わせは別な話になります。機器付属のACケーブルにも様々のものが有ります。ヴィンテージ機器付属のACケーブルは音質的な配慮の上採用されたものだと確信を持たれる方は使わないほうが良いかもしれません。オーディオ機器への愛情は大切なことだと思います。愛情は別としてさらなる可能性をお求めの方にはフィルタライザーの使用を強くお奨めします。
Q: すでにパワーリベラメンテを使用している場合、壁コンセントから直接電源をとるのとタップリベラメンテを経由してとるのではどちらが良いでしょう?
A:リベラメンテシリーズ全てにあてはまることですが、リベラメンテは悪い音を良くするためのお助け音を付加する魔法のケーブルでは有りません。害になる付加音(雑音や材料の音)を少なくして元々の音を生かそうとするケーブルです。壁コンセントから直接電源をとることをお奨めします。壁コンセントからでなく他の電源タップなどをすでに使用している場合タップリベラメンテに変更されることで必ず効果が有ります。
Q: タップリベラメンテ+フィルタライザーはパワーリベラメンテと同じ効果がある、と考えてよいのでしょうか?
質問の意味が良く理解出来ません。上記の質問にお答えしたように良い音を付け加えるものでは有りませんのでフィルタライザーとタップリベラメンテの音とパワーリベラメンテだけの音を比較することは出来ません。付属のACケーブルの存在があるからです。どうしても興味がお有りの方はパワーリベラメンテの長さに余裕があるならパワーリベラメンテにフィルタライザーを使ってみることでフィルターの機能を理解できるかも知れません。
フィルタライザーはパワーリベラメンテの使えない付属ケーブルへの対策として開発された経緯をご理解ください。
Q: ワインの栓などを利用してフィルタライザーは自作可能ですか?
A:少し悲しい質問です。トイレットペーパーの芯や東急ハンズで入手可能な木材でフィルタライザーを凌ぐ効果があるならオーディオ機器の優劣は存在しません。WE300Bという有名な真空管がありますがオリジナルは何十万円というプレミアムが付いているようです。またこの真空管のコピー製品もたくさん有ります。オーディオコレクターの骨董趣味でプレミアムが付いているだけで音質差はそれほどのものでないと思われている方はワインのコルクやドンペリニオンのコルクでフィルタライザーを自作されるのは楽しいことかも知れません。電源ケーブルでわずか数ターンの空芯コイルを形成するだけで音質が良くなる事実、今まで耳にされたことは無いでしょう。巻芯は使わず、フィルタライザーの購入も控えていろいろ実験されることも良いと思います。今回のフィルタライザー新発売の発表がオーディオ界にコストフリー効果抜群音質改善のテクニックとしてブームを巻き起こして欲しいです。しかし本当の音を聴いてみたいと思われた時にはフィルタライザーの入手しか有りません。自作オーディオは音質追及のオーディオとは少し違った趣味の世界だと考えています。スピーカーならテレビに付属したスピーカーユニットもプレミアム付きのWEのユニットも構造や材質は大きくは異なりません。材料原価もとんでもない差ではないでしょう。これと同じだことだと思います。もしインフラノイズのフィルタライザーより素晴らしい音のフィルター芯が見つかるとしたら本物のガルネリデルジェスのネックに電源ケーブルを数ターン巻きつけたもののような気がします。
2015.10.13
パリのGingerさんからパワーリベラメンテの使用感想が届いた。
パリからの一報はいつも楽しみである。無骨な雰囲気を備えたインフラノイズ
製品のイメージが少しは洗練されるかもしれないという期待が心の底に
あるのだろうか?新製品の導入を既に決めていただいておられるのもとても
うれしいことだ。
海外に住んでいながら気軽に良い音が聴ける方法がないかと思い、PCオーディオをはじめた。まずはUSB接続可能なDACを入手したが、更にDACへの信号をよく出来るものがないかDDコンバーターを探し,USB201にたどり着いた。
これがインフラノイズ、JIMMY JAZZとの運命的な出会いである。
その後、GPS777導入、リベラメンテシリーズもクロック、デジタル、アナログ、USBと続けて導入し我がシステムはフルリベラメンテとなっていた。
インフラノイズ製品を導入した際の喜びと驚きは過去いくつかのレポートで報告させていただいた。
この夏日本に出張に戻った際、パワーリベラメンテを入手した。海外在住で、電圧が異なるため100V製品はステップダウントランス電源を通して使用している。パワーリベラメンテをまずステップダウントランスから今回調達したオーディオクラスの電源タップ(6口)までの接続にまず用い、この電源タップからPC(のACアダプター),USB201,GPS777,CCV5、DACへはパワーリベラメンテで電源を供給(合計で6本使用となった)。アンプは電源コードが直付けのためこの電源タップからの接続となるが、電源タップまではパワーなので効果はあるはずである。
信号系はすべてリベラメンテケーブルとなっているので、パワーリベラメンテを導入したことによる変化はパワーリベラメンテの導入によるものであることには違いないが出ている音はパワーリベラメンテだけによる音ではないので、変化と変化の結果は分ける必要があろう。パワーはエイジングが必要のようであり1ヶ月経った時点でのレポートとなる。
私の場合は、導入当初と1ヶ月経った時点ではほとんど差は感じなかった。
導入して出てきた音は何かこう土台がぐいっと持ち上がり、一段上のステージに今までのシステムを乗せたような印象を受けた。今までのリベラメンテ導入の都度に感じたものと微妙に違う何かがあった。これが方向感への印象である。
その結果、出ている音は、当初より明らかに楽器や声がより明瞭になり、生々しさが数段増した。特に、オーケストラの弦や金管が同一の旋律を奏でるユニゾンの時ですらそれぞれの楽器の音色が分離して聞こえるというすごい次元となった。そして、痛い不自然な高音が消え、低音がより出るように、ただ、しまっている。特に低音が豊かになるということは多くの方が感じているようで、一言ではエネルギッシュになるということだが、これは単に音量が大きくなるということとは少し異なる。エンジニアでない素人の推測だが、低音は周波数が低いので波形が正しく再現されていないと、人間の聴覚上元の音との隔たりを大きく感じる。このため、波形がより正しく再現された結果としてそのように感じらたのではないかと考えた。その他の変化も波形がより正しく再現された結果であると思われる。これも恐らくだが、その波形の差は非常に小さいが人間の聴覚ではその差を大きく感じられる。小さい差が大きな差である。
そして改めて考えた、信号ケーブルと同じ電源ケーブルも、元データからスピーカーに至るまでの間の伝送、処理の過程で生じる悪さをする要因をことごとく排除して正しい波を伝えること、ただそれのみを目指すための工夫の結晶がリベラメンテそしてインフラノイズ製品ではないかと。また、当初に感じた微妙な何かとは、パワーが正しい電源を供給し機器がいかんなくその実力を発揮出来るようになり、機器類がグレードアップしたと感じられたのではないかと。これはパワーの固有の効果と言える。
リベラメンテシリーズを導入することで出てくる音は変わる。この変化はケーブルの存在が徐々になくなっていくことによる変化とも言える。ケーブルの影響をなくすためにケーブルを導入する。出てきた音はリベラメンテの効果であるがリベラメンテの音ではないというパラドクス。であるがゆえに、複数使用しても問題ないのである。
新製品のフィルタライザーも使えそうな箇所がいくつかある(AC直付アンプ、HDDの電源、PCのACアダプターから本体など)。「一生(満足して使って行ける)もの」が私の製品の選定基準。長く付き合っていきたいし、満足したものでないと長く付き合えない。
もちろん、導入は決まっている。
ParisのGinger
2015.10.1
事務所を自宅の近くに移したおかげで体調はすこぶる良い。
今まで何十年も続けた自動車通勤が徒歩に変わったからだ。
歩く距離はしれているがアップダウンのあるところなので通勤歩きはとくに楽しいとは感じない。ところが昼休みの歩きはそうではない。ラルゴで駅前の蕎麦屋に出かけるのだ。この歩きは朝夕のと違って楽しい、蕎麦を食う目的のせいもあるが、散歩の楽しみを感じる。歳をとったからかも知れない。ささいなことに幸せがあるものだ。
蕎麦屋は高級なところではなく一般的な蕎麦屋だからうどんも、温かい蕎麦もある。蕎麦の味を覚えた頃は関西には本格的な蕎麦屋は少なかった。車で往復3時間以内にある本格的な蕎麦屋(蕎麦だけでうどんやどんぶりはない、温かい蕎麦は出さないのが普通でいわゆるもり蕎麦とかざる蕎麦といわれる、蕎麦切りの店のこと)は数えるほどで美味しい蕎麦を食うのも一日仕事だった。ところが今はそんな店もけっこう増えてミシュランにランクされるところまである。有り難いことなのだがそうなってくると飽きたわけではないがわざわざ遠くへ出かけなくなった。あるレベル以上ならそれほどの違いがないことが解ってしまったからだ。東北にも家内と一緒に蕎麦目的の旅行をしたこともある。それくらい蕎麦が好きだった。昼食の蕎麦屋はそういった店ではなくていわゆるそのへんの蕎麦屋だ、しかし三代目らしくそれなりの味がある、あきらかに手打ち蕎麦ではないが合理化していても味は蕎麦の味がする。一方駅ビルにあるチェーン店の蕎麦屋はいかにも蕎麦専門という看板だが味は合格レベルではない。何度か入ったが蕎麦屋らしさ?と量だけが自慢なのか?だから行き着けの蕎麦屋が休みの日にもここには行かない。
行き着けの店の味が良いのかと言われると決してイエスとは言えない。大分離れているがミシュランに紹介された店と比べると比較にはならないが、昼に行くには充分で通うのが幸せなのである。ところがチェーン店のほうは全くだめだ。
オーディオ製品と似ている、音楽が再生できるかどうかは蕎麦の味と同じ。殆どのオーディオ製品は蕎麦チェーン店の味と同じで音楽再生は出来ない。一部のオーディオ製品(ヴィンテージももちろん含む)は手打ち蕎麦の味があり音楽再生が出来る。昼に行く蕎麦屋の味はミニコンポにリベラメンテを組み合わせた音楽再生と同じだ。上等ではないが音楽が再生できるのである。JBLなどのジャズマニアのスピーカーは蕎麦の味ではなくて釜焼きピザや本物パスタと同じといえば解っていただけるかな?限られたジャンルの音楽再生が可能なのだ。しかしジャズマニアのシステムにリベラメンテを使っても蕎麦の味になるわけではないのだ。
2015.9.18
インフラノイズ製品を使用したことの無い方から続いて
連絡があった。本気で音楽再生、命と製品開発を続けているのだから、なんと言ってもこのような方からご感想を頂けるのがとてもとてもうれしい。今朝メールをチェックして発見、すぐに掲載許可をお願いご快諾いただいた。
インフラノイズ 秋葉社長様
はじめまして。私は愛知県在住のAと申します。
今回ジョーシンの通販でパワーリベラメンテの1.3mを購入させていただきました。
御社のことは以前より存じ上げておりましたが自分では購入したことはありませんでした。
最近諸事情によりオーディオ機器の大半を処分してしまい、17年前に購入して埃をかぶっていたパイオニアのミニコンポのアンプとCDプレイヤーを復活させて聞いています。
少しでも弱点を補おうとヒューズ交換や基盤清掃、制震シートの貼り付けやインシュレーターの設置などを行い聴けるようになってきましたが何か足りません。
そこで最終兵器だとばかりに御社のパワーリベラメンテの購入を決断しました。
ミニコンポなのでもちろん3Pのインレットではありませんがメガネに変換できるアダプターは持っていましたのでそれを使用しました。到着して早速使用しましたが本当に素晴らしいケーブルだと思います。でてくる音が立体的で音楽が粒子になってただようかのように感じられます。ウルトラスムーズなのに楽しく破たんしているところが感じられません。驚いたのは低音がしっかり出ていることです。接点が増える変換アダプターを使用することでスポイルされている部分があるかとは思いますが一気にファンになりました!
近いう ちにミニコンポのCDプレイヤー用に追加のパワーリベラメンテとラインケーブルも資金を工面して購入させていただきたいと思います。
余りにうれしかったのでメールさせていただきました。
知人にもおすすめしようと思います。
本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
2015.9.15
2014.8.19のブログに書いたモーツアルト魔笛のマスタークオリティーCDR化が実現しそうな気配になってきた。
8/19ブログ一部抜粋:(宇野功芳さんが以前に録音したアマチュア合唱のモーツアルト魔笛なのだが、CDを聴いて演奏も音質もとてもマスタークオリティーシリーズに入れるようなものではないと感じたので、探してもらったマスターDATテープも聴くのが休みの最終日になってしまったのである。まず最初にCD作成のための編集済みDATマスターテープを聴いた。CDの印象とは大きく違って音質は許容範囲に入っているではないか。気をよくしたので未編集のマスターを聴いたところでショックを受けた。私が取った録音での未編集と編集マスターの音質差よりもっと大きな差がある。未編集マスターの音があまりにも素晴らしいのである。これなら素人の私が出しゃばって録音しましたなんていうのが恥ずかしくなる。やっぱりプロの人がやるとこうなのか?マスターと製品版CDの音質差は私が感じているよりプロの現実世界ではもっと大きいということなのか? )
一年経った今はマスタリング用機材も改良が進んだ。我が耳も音楽内容と和声に対する感度のほうはさらに進化してきているのも不思議だ。そのおかげでマスターの音質を保つテクニックも自信過剰ではないかと心配するくらいのレベルになってきた。演奏者の宇野功芳さんに試作CDRを先週末送った。今朝電話があった。素晴らしい結果で信じられない、改めてこの演奏の価値を認識したとのことであった。一年前はこのDATテープマスターは編集どころかコピーしただけで著しい音質劣化があった。アナログマスターをデジタル化した時に近いくらいの激しい劣化の程度だった。多分音楽の内容が女性コーラス、しかもプロでないアマチュアという点にその理由が隠されているのだろう。しかし一年たった今はもう恐れるものはない。ただしこの録音の値打ちの解る方は非常に少ないのは間違いないことは変わらない。
のっけから購入者候補をクラシックを聴く人に絞って考えてみても.......
1)オーディオに興味有る無しに係わらずレコード芸術誌購読者である人
2)クラシックしか聴かないのに最新オーディオ知識が特に深い人
3)オーディオは好きだが音楽を聴くためのオーディオだと自分で主張する人
4)ベルリンフィル、ウイーンフィルなどの超一流が好きだがフルトヴェングラーや
クナッパーブッシュなど往年の名演奏には興味のない人
5)ワグナー命の人
6)贔屓のオペラ歌手がいる人
たぶんこういう傾向の方々には理解してもらえるのはかなり難しい?
そうなるといったい誰が購入するのか?
可能性の有りそうな人は?
1)モーツアルトが大好きな人
2)レコード芸術にある音楽評論家の記事を読みたくない人
3)器楽演奏よりコーラスを聴くのが好きな人
4)ベートーベンの第九のコーラスが嫌いな人
5)ジャンルにこだわらず、ひたすら音楽が好きな人
6)ウイーン少年合唱団が大好きな人
このくらいしか思いつかない、でも音楽とはそんなものだろう。
製品化する前から販売は超難しいのが嫌というほど解る。
ところがオーディオ的には一番再生の難しいソースなのでオーディオマニアには究極のテストソースとなる。
デジタルコピー一回だけで大幅な音質劣化が起こるということから再生装置のわずかな部分でも
同じような音質劣化を引き起こす可能性があるというのが理解いただけると思う。
これまでのマスタークオリティーシリーズはどのようなオーディオ装置(ラジカセも含む)
でも通常のCDより遥かに高音質再生が出来た。しかし今回は違う、演奏内容からしてが再生が
とても難しいのである。
例えCDプレーヤーが優秀であってもアンプやスピーカーが音楽的に秀でた音質でなかったら
通常のCD再生と同じような音質になってしまう。
これが上手く鳴らない間はニセモノオーディオだと言えば案外人気が出るかも?
でもこれ以上嫌われたらインフラノイズは消えてしまう。
間違い無くこれは音楽再生オーディオ装置を名乗るための最後の試練です。
2015.8.27
幼児の時からきれいな人が好きだった。
家族に洋画好きがいて子守のつもりで映画館に連れて行かれたのかもしれないが?
ジェニファージョーンズ、イングリッドバーグマン、幼児期ではなくて最近ではコンリー、世界的な基準の美女でないとどうも美女とは思ってないようだ。
日本人でも世界的な基準の美女はたまにおられる。例えば岸恵子さん、なぜかこのクラスになると外国人にさらわれる。そんな昔でなくて最近でも後藤久美子さんがさらわれた。相手は超かっこういいお城に住むF1レーサー、アレジーだった。まあ外国人は男でもとても日本人がかなわないのがいるから仕方がないな。若い人頑張れ!
さて本題は、その岸恵子さんの代表作映画、君の名はを観たことだ。邦画はなぜか幼稚に感じるのでよほどでないと観ることはない。テレビドラマでも家人が観ていたとしても動く映像として見えているだけに思える。今回は偶然、アイパッドで
最近入った欄に出ていたから、なんとなく観てみる気になったからだ。三部からなるが一部を見終わって、その時代から比べてなんと日本人はすれてしまったのかとつくづく思った。音楽ではそうなっていないことを祈るだけだ。
先日来ベヒシュタインを弾かれたお二人のお嬢さんピアニストは素晴らしかった。ヨーロッパに長く生活しないとこうならないのは当然だが、音楽的に全くすれてはいない。心配は無用だと思う。本気でクラシック音楽をやろうと思う人は日本にいてては本物になれない。あちらの空気を吸って、言葉を何年も話さないとだめだと思う。
2015.8.25
レコード芸術誌9月号の気になるオーディオ製品欄でアナログリベラメンテの試聴が出ている。
マジ聴き試聴会というタイトルで熱狂的な支持者を持つケーブルメーカー3社のRCAピンケーブルを
聞き比べるというタイトルだ。有り難いことにアナログリベラメンテがそのうちの一つだった。
さらに楽しいことは残る2社の製品はなんと桁の違う値段帯にあった。最初に出てくるLBA-1.3RCAを
24万円と読み間違える方も出てくるに違いない。でも他2社製品と比べて遥かに安いことに気づかれる方も
おられるに違いない。
2015.7.15
急激に暑くなった昨晩、夜中に脚が攣って目が覚めた。
夢を見ていた、新幹線のホームで乗車するのにロープで真上の列車まで登らないといけない。
何本もぶら下がっているロープで空いているのをやっと見つけてガムテープで止める。
でも背の高さが足りないので背伸びしなければならない。
そんな無理したら体のどこかが攣るに決まってるではないか?
そう思いながら無理をしてガムテープを貼ったら激痛が脚に!
それが同時に2箇所もだ。
夢を見たから筋書きどおりに体がそうなったのか、それとも攣ったから関連した夢になったのか?
これはコンピューターのバグと同じでだれに質問しても答えは無い。
思いだしてみると夢の前半がちゃんとあるので夢ストーリーに体が反応したのかな?
でも夢なんて時間の概念が狂ってるのだから因果律なんて無くなるだろう。
脚が攣ったので夢が因果律を反転させていたのかな?
今夜はもっといい夢を見よう。
2015.7.17
パワーリベラメンテは大ヒットとなりまだ製造が追いつかない状態である。
皆さんにご迷惑をおかけしないようにと引越しの片付けも出来てない中で頑張っています。
今日は思いがけないリベラメンテの使用感想がいただけた。
今まではインフラノイズ製品は使ったことが無かった方からである。
どうすれば同じような方に知っていただくことが出来るのだろうか?
久しぶりでステレオサウンド誌に広告を入れてみようかとも思う。
自動車が買えるような値段のアンプを買わなくても、一本のパワーリベラメンテで使用中のアンプが
大変身して超高級車になってしまうなど考えるような方はステレオサウンドの読者におられるのか?
以前DAC-1の発売前にABS-7777をお使いの方がおられた。今度DACを発売すると電話で話したら
楽しみですと言われ、いくらくらいになりますかと聞かれた。20万くらいの予定ですと言ったら
ノーコメントだった。すでにdCSのDACをお持ちだったからだろうか?
でもベンツが買えるような機器をお持ちの方でも音楽好きの方はおられる。数は少ないけれど。
Aさん、本当に有難うございました。信じていただけたというか?冒険をしてくださったというか?
お待たせして申し訳有りませんでした。
1
本日、パワーリベラメンテ受け取りました。
お手数をお掛けいたしました。
エージングに時間が必要なのでしょうが、アンプに繋いですぐに変化を感じました。
以前は聴くことに集中して、音楽の細部を比較するような試聴方法をしていましたが、
普段、そのような聴き方をするわけもなく、現在は普段どおりに聴いてどのくらい違いを体感できるかを大切にしております。
ハイエンドのケーブル類は試したことがありませんが、ケーブルは色々試しました。
その度に音は変化しますが、果たして価格ほどの差異があるだろうか・・・と思いながら
次こそは、と色々、購入しているうちに、そのお金で機器をグレードアップしたほうが近道だったかも・・・と。
そんな感じでした(汗)
MasterのBlogはもう十数年拝読しております(オーディオ熱の温度によって、頻度は違いますが・笑)
この度は素晴らしい商品をありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2
お世話になります。
先ほど代金の振込みを完了いたしました。
今までリベラメンテシリーズの導入を躊躇しておりました理由は
Jimmy Jazz Blogでも、その他、ネット上のBlog等でも
リベラメンテを絶賛する方々は皆様、DAC-1、USB-101、GPS-777等を
使用されていらっしゃる方々ばかりで、当方のようにまったくインフラノイズが組み込まれていないシステムに一箇所だけ組み込んでも大した改良にはならないだろうと考えておりましたためです。
ところが実際使用してみて、電源ケーブル一本でシステム全体が統制されていることにショックを受けました。
そのお陰で今回は迷い無く、追加の注文することができました。
楽しみに待っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
3
おはようございます。
水曜日に残りのリベラメンテを受け取りました。
まだ、それほどじっくりは聴けていませんが、一本目のリベラメンテを導入する前の音に比べたら次元の違う音がしております。
お忙しいところ、長文になりますが感謝の気持ちとしてお伝えしたいのですが、
当方、以前は狭いながらもオーディオルームがあり、アナログ盤をメインに
JBLの中型(4425)をアキュフェーズで鳴らしておりました。
ところがどうても実家に戻らなければならない状況になりまして、
実家と申しましてもマンション住まいで、当然、家族が居る所に
割り込むため、自分が占有できるス ペースも僅かで、
CDソフトだけ残して、泣く泣く全ての機器とレコードを手放しました。
そして改めて居間のテレビの両脇にスピーカーを置くような環境で
10cmフルレンジSPを選んでシステムを組みました。
しかしながらCD再生がメインとなり、環境や機器も変わり、思うような音が出ませんでした。ケーブルやインシュレーター類も色々試しましたが、
大きな改善にはならず、ここ数年はアンプの電源を入れることも少なくなり、
音楽はもっぱらPCとUSB-DACでヘッドホンを使い、聴いておりました。
最近、とあることをきっかけにもう一度オーディオに触れてみようと思い、
セッティングや電源環境を見直しながら、性懲りも無くケーブルの
入れ替えを考え、ネットで情報を集めておりました。
そんな折、Jimmy Jazzの過去の記事を読み返している中で
最近、秋葉社長がコンパクトで、シンプルな機器でデモを行っている記事を
拝読いたしまして、ずっと気になっていたメーカーでもありましたので、
リベラメンテの導入を決定した次第でございます。
今回、リベラメンテを導入してみて、今までは過去のオーディオ環境の未練から、
例えどんな音が出たとしても、過去の美化された記憶と比較して、
否定的な聴き方になっていたことに気がつきました。
リベラメンテは自分の予想とはまったく違ったベクトルで音楽を奏で、
今のシステムでも十二分に音楽を楽しみ、浸ることが出来ると分かりました。
これからが再スタートだと感じています。それでもケーブル類で悩まなくて良いのはありがたいことです(笑)
長文、駄文にて失礼いたしました。
リベラメンテはもちろんのこと、MasterのBlogが大変参考になりましたこと
併せてお礼を申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2015.7.7
若い頃はフルトヴェングラーの演奏録音は音が悪いと思い込んでいた。実際にたくさん聴いて確かめたのではなくて代表的な演奏をLPやCDの復刻で聴いた印象からだけでそう感じたからだと思う。恥ずかしいことに音楽だけが生甲斐のMさんからフルトヴェングラーのウラニアのエロイカ、LPオリジナル初期盤からミソスCDまで100種類以上の中のいくつかを聴かせていただいてからはその値打ちがとてつもないものだと目が覚めた。でも改めて100円ショップにあるCD(フルトヴェングラーがあるというのも不思議であって不思議でない???)、買った自分もおかしい?や国内盤の復刻を聴くと酷い音。私の印象が悪かったのも間違いではなかった。そんなクオリティーを販売した側にも問題があったと思う。ただし音楽のよく解る方はその酷い音からも演奏の凄さを感じ取る感受性があるのは間違いないだろう。凡人はそうはいかない、ある程度の音質がないと値打ちの判断は出来ないのだ。100円のCDはともかく、ウラニアの復刻CDはたくさんのマイナーレーベルが存在する。それらは全てある程度の音質があるのか?全部を確かめたわけではないが勘だけで言わせてもらえば100枚中である程度の音質のものは多分5枚くらい、およそ5%のものが合格レベルという話になる。
今日は仕事をしながら聴いていたブラームスの交響曲一番に腰を抜かした。1952年1月2日、ムジークフェラインでのライブ、ウイーンフィルである。ORFEOの18枚入りBOX(C8341118Y)の一枚。良く聴いてきた曲なのにもう他の演奏とは別物、比較にならないとはこのこと。音もとても良い、フルトヴェングラーの録音は音が悪いと言ったのはだれだ?ウイーンフィルでないと出せない弦が聴こえてくる。1952年録音の演奏の復刻CDから出るウイーンフィルの音が素晴らしいといえばインフラノイズのファンの方はどう思われるのか?大ヒットとなっているリベラメンテケーブル開発者がこんな古い昔の音質で舞い上がっていると知られたら大丈夫なんだろうかと心配なさるのでは?でも本当だ。もう一度確かめておこうとORFEOの中にある演奏と同じ他のレーベルを探した。EMI CLASSICS References 1995年(7243 5 6550 2 6)と比較的新しい外国盤である。演奏は1954年 コンツエルトハウス大ホールでのマタイ受難曲。EMI盤は100円ショップ盤や昔の盤みたいに酷いというものではない。しかしちっとも良い音がしない、普通のCDの音でしかも古い音、ちょっと聴いてもウイーンフィルの弦と私には判断不能。ORFEOのほうは素晴らしいウイーンフィルの弦の音がちゃんとする。購買層に合わせてさぼっているのか?それとも出来ないのか?音質などは問題でなく歴史的録音だけを売り物にするのか?ともかく大手はだめだ。オーディオ機器やケーブルの音質とかの差より明らかにこちらのほうが差が大きい、というより差が有り過ぎる。まるで違う演奏のようだ。オーディオ以前にレコード会社の問題が大きいな、改めてびっくり。
だいたいオーディオの表現で音が良い、悪いというのがある。きれいな音、きたない音というのも一般的だ。音楽では上手い、下手が一般的。フルトヴェングラーの演奏はどう違うのか?これはいまさら私が言っても仕方がないが、美醜というのは両方の要素があって成り立つというのが理解できる演奏だ。表面が良い音、良い演奏というのはいくらでもあるがカオスの中に美醜が同時に存在する演奏だと今日初めて感じた。素晴らしい。ウイーンフィルと両者合わさっての芸術だ。
以上のようにもはや過去の録音媒体になろうとしているCDでさえ5%くらいしかまともな音質のものが無い。では今流行りのハイレゾはどうなんだろうか?ハイレゾに関しては自分でハイレゾ録音しているからどの位の音質が得られるかは充分知っているし、もちろん音質も満足出来るものであると認める。であるのに、とてもおかしい話なのだがハイレゾのソース再生で納得出来る音質は聴いたことが無い。これはフォーマットが悪いのではなく上述のCD5%合格と同じことがハイレゾで起きているのだと考えると納得がいく。それでネットでいろいろ検索してみたが面白い意見が見つかった。でも殆どの人がハイレゾだからCDより音が良いと思っているのは間違いないだろう。アナログからCDになった時も同じだった。やっかいなことにハイレゾはCDより高性能だからよけいに間違った部分が目立つはずだ。CD5%合格がハイレゾ2%合格になる予想は寂しすぎるな。
では私がハイレゾ録音してそのままファイルにして製品化すれば現在販売中のマスタークオリティーCDRより音質が良くなるのだろうか?ある意味では当然イエスだが現実ではノーと言わざるを得ない。CDプレーヤーやDAコンバーターで特殊なデジタル処理を行ったもの以外の機器か、あるいはまともなラジカセではマスタークオリティCDRの音楽は損なわれず再生される。CDの標準機としてスチューダーやEMT,フィリップスプロ機が存在しそれらの音質に対して疑問を公にする人はまずいない。販売したマスタークオリティーCDRが普通のCDプレーヤーでの再生だけなら化ける恐れはそれほど大きくは無い。(1)ところがハイレゾのファイルでいくらマスター並みの音質があろうと、デジタルは一度無配慮なコピーをするとその音楽は絶対に維持されないという短所があること。(2)パソコンの性能差、再生するプレーヤーソフトの音質差はとても大きいこと。(3)そしてユーザーサイドでのマニア向け機器内部での様々のデジタル処理が予想される。こうなるとCD時代より再生音質の優劣差はさらに大きくなる。言ってみれば標準となる再生機はハイレゾでは存在しないということになる。スペック的にハイレゾより遥かに劣る性能の時代遅れのCDRをまだまだ販売していこうという私のモチベーションはこのために生まれていることをご理解いただきたい。マスタークオリティーファイルを販売してもとんでもないクオリティーの再生に変化するのは非常に高い確率で予想出来る。上記の(1)(2)(3)のためせっかくのマスタークオリティーは水の泡となってしまうのだ。
ネットで検索してみて殆どがハイレゾ関係者の好意的発言ばかりだが一つ本質的な意見を見つけたのが以下である。関連の音楽の専門家の方のようである。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20141006_669956.htmlより
>でも、先ほど説明した、人が感じる音の評価の優先順位からも分かるとおり、ハイレゾにすれば、すべてが快感というわけではないと思うのです。もちろん、嫌いな音楽、下手な音楽でも、ハイレゾなら快感に感じるというケースがないとは断言できませんけれど、僕は耐えられないな、と。CDとかMP3の音質なら、適当に聴き流すことができるけれど、ハイレゾでそんなものを聴かされたら、もう逃げるしかありません。
嫌いな音楽、下手な音楽では初めから聴く気は無いのでかまいませんが、もし間違った音でレベルの高い演奏をハイレゾで聴かされたら、私も同じくもう逃げるしかありません。
2015.7.6
追記:
上記OFEOのCDとEMIのCDを各楽章ごとにいくつか比較試聴してみました。
どう違うかは文章で表すのは当然難しいのですが、ORFEOのほうは聴いていて
音質を比較するのをつい忘れてしまい、音楽に引き込まれるのですが、
EMIのほうは冷静に音質を聴いています。音楽の魅力、巨匠の名演奏が他の演奏家と
どのように違うのか、その違う部分を伝える要素がEMIでは無くなってしまっているのです。
聴いていてはっとする、魅力、聴いていて知らぬ間に幸せになっている、これのある、無しなのです。
とんでもない違いです。細かい音が聴こえるとか、レンジが広いとか、歪まないとか、分解能があるとか
それとは関係無く、多分鮮度や純度は関係しているように思います。
純度ですがこれはデジタルでは必ずある、ニセモノの音?デジタルでの付け加わるなにかなのでしょう。
アナログは鮮度は落ちるが、デジタルでは鮮度も音楽も落ちてしまう。
ハイレゾで細かい部分が良くなる要素とは殆ど関係ないと思います。
なにしろ1952年の録音なのですから。